池袋へお出かけ。

先日は生徒の皆でお出かけでしたね。
どうやら道に迷った人も、迷わなかった人も、迷う前に我を見失った人もいたようです。
今迄しっかりと訓練してきた成果と課題がよく表れたのではないでしょうか。
そういう意味ではとても有意義なお出かけだったのだと思います。
つまり、、
今気付かなかったらそのまま試験に、、、
そう思うとゾッとしますね。
今回皆がそれぞれ感じた事は後の大きな前進に必ずつながるでしょう。
自分の理想は、自分の感覚や趣向どおりには必ずしも成り立っていない。
デッサンや模刻というのは、ある意味それを知る為に課せられてる課題なのかもしれません。
しかしそれは自分を信じて全力で取り組んだ時に作品から跳ね返って思い知らされるものです。

自分にある何かが足りないと感じてしまったとき、
それは裏を返せば最も充実した仕事ができているときでもあります。
今日の彫刻科の講評会では、ろくな作品が並びませんでした。
はっきり言ってまだまだです。
でも、先週のお出かけで何かに気付いて、何かを乗り越えようとするエネルギーを僕は感じました。
なかなかいい姿勢で取り組めていると思いますよ。

近々、いいものが出来上がるのを期待するとしましょう。

デッサン週間

秋らしい過ごしやすい日が続いていますが、
高崎の朝晩の冷え込みは既に冬を感じます。
季節の変わり目。
今が最も風邪をひきやすい時期です。受験生のみんなは特に気をつけましょうね。

さて、今週の彫刻科は石膏デッサン週間でした。
こんなに石膏づけになったのも久しぶりですね。
昼間部では塑像強化の成果もあり、確実な実力アップを感じます。


こちらは今年から彫刻科に転科した2浪のT中さん。
何故始めから彫刻科にしなかったのかと思うほど魅力的な仕事ができていますね。
これからはカタチを追うことと、形態を説明することのバランスが大事になってきます。


つづいて1浪のK林さん、最近はデッサンが破綻しなくなってすっかり頼もしくなりました。
体のカッティングラインに疑問が残りますが、見やすさと首周りの充実度が好印象です。


最後は1浪のH木さん。ブルータスのなかでも難しい位置で印象を合わせてくるあたりは流石ですね。
欲を言えば、少し構図を縮めて台座を入れた方が見やすかったでしょう。
今日がK林さんの誕生日だったこともあり、約4時間しか描けなかったのが残念です。

タカビは科を超えて生徒間の仲が良く、アットホーム環境だとよく言われます。
某大手予備校の若手講師がタカビのことを「最後の楽園」と呼んだほどです。
しかし、制作時間が犠牲になってしまう付き合いは、健全な付き合いとは言えませんね。
アットホームな空間でも個々がしっかりセルフプロデュースすることが大事だと思います。

明日は彫刻科は皆でお出かけですか。。
迷子にならないように気をつけましょうね。

あ、あと防寒も忘れずに!

アバタのビーナス

今週の彫刻科の塑像課題はオーソドックスな模刻課題でした。
夏期講習などには比較的大きな石膏像の模刻なんかもやりましたが、
今回は小さくて基礎の詰まったアバタのビーナス像です。

生徒達は微妙な量の傾きやねじれにまだまだ反応できずに苦戦していましたね。
どうやら全国の彫刻科受験生の今年の合い言葉は「塑像勝負」のようです。
例年以上に目標を高めて取り組んでいきたいものですな。

今回の写真は昼間部のK.Hさん。
彼女も例外ではなく最後まで量の調整に追われていました。
その甲斐あって、謙虚な観察から印象の良い模刻に仕上がりましたね。

想定首像

今週の彫刻科は想定首像という塑像課題でした。
普段、石膏像や実際の人物を観察して写し取る課題と違って、
構造の理解や表現の言い切りがダイレクトに表れる課題でした。
その中でも楽しく制作していた夜間部の2つの作品を紹介します。

1つ目(上)は高校3年生S.Yさん。最近メキメキ実力をつけてきてますね。
今の充実した表現力を活かして、さらに強い造形力を追求していきましょう。
2つ目(下)は高校2年生Y.Tさん。問答無用の明快さが気持ちいいですね。
制作の楽しさが細部まで伝わっています。

寒い日が続きますが、季節は実りの秋、芸術の秋です。
タカビ生のかっちょいい作品でこのブログを埋め尽くしたいものですなぁ。。。