構成塑像「手とロープ」

今週の彫刻科は塑像課題が2つありましたが、そのうちの1つの構成課題を紹介します。
普段は模刻や首像課題が多い彫刻科では比較的変わり者の課題かもしれませんね。
確かに、構成課題では塑像板の上の空間を自分でプロデュースすることが求められます。
気持ちのいい高さ、ボリューム、角度、明暗。難しく感じる人もいるかもしれません。

しかし、彫刻科において、課題を問わず求められるものがあることを忘れてはいけません。

「与えられたモチーフをしっかりと造り切る」

いくら構成が良さげでも、そのもの自体が中途半端だと見応えがしないですよね。
逆に、単純で簡単な構成でも、モチーフさえしっかりと造れていれば必ず評価されます。

今回紹介する2点の作品は、構成もきれいに見えますがそれ以上に個々のモチーフの存在感が目を引きます。
しかし両作品に共通している難点は「手の構造の弱さ」にあります。
ここを無視して高得点は望めませんよ。

来週も手を含んだ塑像課題があります。学期末の熱いリベンジを期待してますよ。

昼間部スマートフォンのK.Kさん

続いて夜間部S.Yさん